あらすじ

子どもの頃から僕は所謂「いい人」だった。 同級生には「優しい」「頭いい」と言われ、大人達には「偉い」「いい子」と言われた。 別に特別なことをしていた訳じゃない。 勉強をすることは苦じゃなかった。「学校から帰ったら宿題をする」、小さい頃に読んだ絵本の男の子がそうしていたから自分もそうした。すると周りの大人が褒めてくれたから続けただけ。だって褒められるのは嬉しいから。それが習慣づいたおかげで中学・高校でも成績は悪くなかった。 人に優しくするのは当たり前だと思っていた。というか、「相手が嫌がることをしない」「相手が喜んでくれるであろうことをする」、この2つをしていただけ。わざわざ嫌われる理由もないし、現に喜んでもらえるのは気持ちが良いから。 早寝早起きする、好き嫌いをしない、挨拶・返事はちゃんとする、誰とでも仲良くする、どれも僕にとっては「普通」のこと。その「普通」を周りは褒めてくれる、それだけのことだった。 そんな「僕」のことが、いつしか僕は嫌いになっていった...。

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小説を読もう2025/12/07
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