あらすじ
万物が「魔力色素」によって定義されるヴァレシア大環帯。
その最底辺に生きる無属性族の少年レイは、ある夜、故郷を焼いた紫色の光の中に「人工的な魔術式」を見る。
それは、世界を裏側から書き換えようとする古代文明の遺産――「色素暴走」の実験だった。
唯一の生存者となったレイは、復讐と真実を求めて中立都市へ向かう。
彼が持つのは、魔力ではなく、森羅万象の「構造」を解析する瞳のみ。
しかしその瞳は、天才魔術師が気づかない致命的な欠陥を暴き、国家を揺るがす陰謀の綻びさえも見つけ出す。
光を過信した王女、力を誇示する竜人将軍、森を追われた精霊使い。
レイは噛み合わない彼らの「本質」を繋ぎ合わせ、崩壊しつつある世界に新たな秩序(国)を設計していく。
魔力ゼロの参謀が挑む、覇道と再生の英雄譚。