あらすじ
大学院薬学部・調剤薬理学専攻の氷室蓮(ひむろ れん)は、地味で真面目で、努力しか取り柄のないタイプだ。
そんな彼には忘れられない相手がいる。
――天才で、美貌で、冷たくて、そして別れた元カノ。
九条柚月(くじょう ゆづき)。
医学部・精神薬理学専攻。人を寄せつけない冷たい瞳を持ち、研究のためなら睡眠も倫理も平然と切り捨てる“天才すぎるマッドガール”。
ある日、蓮は彼女に呼び出され、共同研究室で再会する。
「蓮。少しだけ時間をもらえる? あなたに、協力してほしい実験があるの」
彼女の手にあるのは、未承認の新規神経修飾系試薬――
甘い香りを放つ液体、《ミメシス・シロップ》。
投与された蓮の中で、微かな違和感が芽生える。
思考がふわっと軽くなる。鼓動が速くなる。
そして、九条柚月への“未練”が、妙に色づいて蘇り始める。
ただの実験……のはずだった。
しかし、蓮の変化を観察する彼女の表情は、研究者のものとは思えなくなる。
背徳と知識と再燃する恋情が絡み合う、
元カップルの「危ない再会ラブコメ」ここに開幕。