あらすじ
「カクヨム」でも連載中!
出来損ないで自信の無い元女神が、かつて創造した欠陥だらけの世界に転生して、人間として学園生活を送りながら世界を正しく直していくお話です。
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この世界は不完全だ。
時に空間に亀裂が走り、亀裂の先から悪魔が這い出てくる。
時に言葉が途切れ、まともに言葉が話せなくなる。
時に魔力が漏れ出して、そのまま衰弱死する。
時に欠陥は発生し、宿り、人の命を奪う。
この世界は欠陥だらけだ。
何者であっても、世界の欠陥を直すことはできない。
――ただ一人の少女を除いて。
少女は青く瞬く本、世界システムを記した〈世界の書〉を掲げ、唱える。
「――我が世界よ、管理者たるニヒリアが命ずる。正しき世界よ理《ことわり》よ、正しき法則に導かれて動き出せ。」
ひとたび彼女がそう唱えれば、生まれた亀裂は元通り。
何の綻びも残さず、もう二度と亀裂が入ることはない。
そしてこれは、魔術でも魔法でもない――神の権限によるコマンド行使だ。
彼女の名はロミエ・ハルベリィ。
出来損ないの創世神、ニヒリアの生まれ変わりである。
「……ヘくちっ」
そんな彼女のクシャミが便所に響く。
そう、友達も知り合いも居らず、どこにも馴染めなかった彼女の終着点、それが便所の個室。
「えへ……パン、おいしい……おいしい……」
ズズっと鼻水を啜りながら、〈世界の本〉を机にして淡々と味わってパンを食べる。
いわゆる、便所飯中なのであった。