あらすじ
世界移動技術を確立した第一世界〈スーパシー〉の赤毛の少女・ジュリエット。
行方不明の恋人ロメオを救出するため、彼女は三次元空間の境界面・余剰の世界〈銀河舞踏会〉を捜索する。
だが、そこには「超通信現象」の力を手に入れ、過去へ戻り、世界のやり直しを企てるイノヴェーションズが立ち塞がる。
ジュリエットとイノヴェーションズの対立によって、徐々に彼女の真の目的があらわになる。
自らを主人公とする各々の人生がまるで破綻した戯曲だと知らず、しかし気付かされた彼らは、だれも『ロメオとジュリエット』を無視できなくなるだろう。
だれもが知る『ロメオとジュリエット』のジュリエットを主人公に、
シェークスピアが悲劇の名作『ハムレット』『リア王』からハムレットとコーディリア。
喜劇からは『夏の夜の夢』のパック・ロビン=グッドウェロウ。
ロマンス悲劇『シンベリン』からはイノージェン。
晩年の名作『テンペスト』からはプロスペロ。
彼らを主要な人物として登場させた、過去を取り戻すための異世界SFファンタジ--。