あらすじ
「そのブレス、消防法違反です。――即時鎮火。」
202X年、日本。ダンジョンは資源となり、管理は公務員の仕事になった。
日本国ダンジョン省・特別管理課の九条は、万年平職員の昼行灯。
「めんどくさい」「定時なんで」が口癖の彼は、周囲から無能扱いされている。
だが、誰も知らない。
彼こそが、かつて世界中のダンジョンを単独踏破し、あらゆる魔法・スキルを「解析」し尽くした伝説の探索者であることを。
「あー、そのエンシェント・ドラゴン、申請書類に不備がありますね」
突如発生したS級災害も、勇者たちが絶望する深淵の魔王も、九条にかかればただの「業務妨害」。
圧倒的な「解析スキル」で敵の弱点を構造レベルで暴き出し、公務員の「強制執行権」で物理的に黙らせる!
これは、実力を隠して平穏に暮らしたい元・最強が、降りかかるトラブルを「事務処理」し、愛する娘との夕食に間に合わせるための、大人の仕事録。