あらすじ
海と大地に、獣人と魚人が共に生きる世界。
かつてこの世界を支配していた人間は、今やほとんど姿を消した。
そんな時代――軍事国家アクア・ドミナ連邦の第二都市《カイラム》では、
今日も喧噪、陰謀、そして“誰かの思惑”がひしめき合っている。
その片隅で、小さなギルド《リトルリバー》は今日も依頼に奔走中。
ヤブイヌ獣人の新人・チャロは、少し臆病でおっちょこちょい。
だがその胸には、どれだけ怖くても逃げ出さない――
小さくても折れない勇気があった。
力自慢のカバ獣人・ボグ。
冷静沈着なギルドマスター、アイリッシュウルフハウンド獣人のグリム。
気性の荒いヤマネコ獣人・メイベル。
そして温厚なアマダイ魚人・ミロ。
彼らはそれぞれの過去と信念を抱えながら、
ギルドという名の小さな絆で結ばれていた。
しかしある日、《リトルリバー》は“とあるギャング団”が関わる依頼を受けてしまう。
それは街の均衡を崩す導火線――
小さなギルドが、大陸規模の闇に巻き込まれていく始まりだった。
血と裏切りが渦巻く中、チャロはスコップを握りしめて前を向く。
それは武器であり、“守るための道具”でもある。
小ギルドの新人賞金稼ぎに、世界を揺るがす何ができるのか?
命が軽く扱われる時代に、“小さな勇気”は何を変えるのか。
シリアスな陰謀の裏で、時に笑ってしまうような騒動も巻き起こる、
小さなギルドが大きな闇へ挑む、命がけ×ちょっとコミカルな冒険譚。
今、カイラムの町外れから物語は動き出す。