あらすじ
十年前、ひとりの少年が失踪した。
名前は 柚木海斗(Y.K.)。
そして今、湊のもとに届く一通の手紙。
差出人《Y.K.》
──便箋に書かれていたのは、
湊自身の筆跡によく似た文字で綴られた
「ぼくを探さないで」 の一文だった。
少年の兄、塾講師、クラスメイト──
証言が重なるほどに浮かび上がる
“ある大人の影”。
さらに、十年前の掲示板に現れた
謎のアカウント shadow の存在。
湊は知らない。
失われた“空白の24時間”に、
自分が誰と会い、何を言わされたのか。
“影”はまだ名前を名乗らない。
しかし、その気配だけが確かに近づいてくる。
湊を守りたい久慈は、
湊の揺らぎに寄り添いながらも、
初めて抱く嫉妬と恐怖に揺れ始める。
これは、
“消えたい少年”と“救いたかった青年”が、
十年越しに再び交差する物語。