あらすじ
過労気味の機械設計エンジニア・高瀬智也は、ある夜の帰り道で意識を失い、目を覚ますと――そこは獣人たちが暮らす辺境の村だった。
魔法はあるが、トイレも水もメシもレベルが低い「ガチ中世世界」。おまけに、チートスキルもステータス画面もない。彼の手にあるのは、進むべき選択が「なんとなくこっち」と傾きを教えてくれる、奇妙な一本の棒だけ。
病弱な母を支える獣人の少女・リュミアと出会い、智也は現代日本で身につけた工学と常識を総動員して、農具、食料、生産性、そして衛生を一つずつ改善していく。
盗賊、モンスター、理不尽な権力――「力だけが正義」の世界に、彼が持ち込める武器は、知恵と段取りと、少しだけ背中を押してくれる棒。
小さな獣人村の生活改善は、やがて領主領、王国、そして大陸規模の対立へとつながっていく。
村を守るための罠や陣形は、戦場で通用するのか?
「戦えない普通の社会人」が、判断一つで世界の行方を変えてしまうとしたら?
中世ファンタジー×工学×戦術思考。
チート火力ではなく、「考えて、準備して、ギリギリ勝つ」タイプの物語が好きな人に贈る、異世界成り上がり戦記です。