あらすじ
イーサム王国を守る防衛装置〈エルフ・バリア〉が突如として力を弱め始めた。原因究明のため、王立科学アカデミー研究所からザルガン博士とアルディン補佐官が西の島バリア塔へ派遣される。その裏で、王研内部では“禁じられた研究”の疑惑が浮上し、国王は自ら特別研究区の視察に踏み切る。王子イザリオと王女エルファーナも、西の島の異変を確かめるため現地へ向かった。
しかし、到着直後に島で予期せぬ事態が発生。深夜、バリア塔に異変が起こり、島を覆う“赤黒い霧”と共に正体不明の脅威が現れる。王研の異端科学者ヒロノゼウスが救援に駆けつけるが、島はすでに重大な危機へと傾き始めていた。
一方、王都では西の島の異変がなぜか報道されず、国王とリヴァン首相の会見映像ばかりが繰り返される。映像の中で首相の瞳に“異変”を見たヒロノゼウスは、王国の中枢で何かが起きていることを確信する。
やがて王都では緊張が高まり、国王失踪を機に国家は急速に混迷へと沈んでいく。
その中で、粛清を逃れた王国軍のラッセルたち、そしてイザリオ王子一行は、王国を救うため動き始める。
赤黒い霧の正体は何か。
王研に隠された“禁忌”とは。
そして、首相の瞳に宿るものとは――。