あらすじ
広域暴力団若頭補佐、大友実高(オオトモ・サネタカ)。
「理詰めの極道」と恐れられた男は、信頼していた身内の裏切りにより、その生涯を閉じた――はずだった。
目覚めれば、見知らぬ大草原。若返った肉体。
だが、背中に背負った「代紋(ケジメ)」は消え失せていた。
地位も、名誉も、看板もない。あるのは、染み付いた「暴力の作法」と、脳内に響く無機質なシステム音だけ。
『条件達成。対象を【外道】と認定します』
親殺し、身内殺し、仁義外れ。
人の道から外れた「外道」を狩るたび、男は強くなる。
そこは、魔法が「戦略兵器」として厳重に管理され、魔物が「害獣」として駆除される、乾いたリアリズムの異世界。
便利な冒険者ギルドもなければ、甘い英雄譚もない。
あるのは、金と暴力、そして商機(シノギ)だけ。
「なら、やることは変わらねぇ」
胡散臭い商人・アンドリオと共に、元・極道は異世界の闇を闊歩する。
これは、淡い昭和の匂いを纏った男が、異世界に「スジ」を通す物語。