あらすじ
西暦2030年──。
未曾有の不況と失業者の急増によって日本の治安は崩壊し、凶悪犯罪が増加し、国家の屋台骨までもが軋み始めていた。
警視庁はこの危機に対し、極秘の隠密特殊部隊──『ヤタガラス』を編成する。
任務は国家を揺るがす重大事件の制圧。
表にも記録にも残らない、たった七人だけの最後の切り札である。
新米警察官・神崎七瀬は、驚異的な検挙率を買われ、七人目の隊員としてスカウトされる。
だが、彼女を待っていたのは、人斬りを許された隊長・柳生桃馬をはじめ、クセ者揃いの仲間たち。そして警察官である前に一人の戦闘員として、命を賭ける苛酷な任務だった。
そんな折、西日本最大勢力のテロ組織『鬼兵隊』が暗躍を始める。
「高速バスジャック事件」「ホテル・レイクスフィア事件」を通して、桃馬が背負う闇──柳生一族壊滅の真相が浮かびあがり、七瀬は京都府警の特殊部隊、通称『ミブロ』との共闘を経て、自らの資質『ライトスタッフ』……『正しい資質』を覚醒させていく。
そして鬼兵隊は、来日中のアメリカ大統領の孫娘暗殺という国家規模のテロ計画を実行に移す。
舞台は豪華客船「オーロラ・レガリア号」。
国家の命運を賭けた最終決戦の中で、七瀬は仲間と共に生きる意味を問い直す。
正義とは何か。
守るべきものとは何か。
そして──生命の重さとは?
闇に沈む日本で、七瀬は仲間と共に戦い、成長し、やがて光となる。