あらすじ
白寿を迎える老婦人・トキエさんの枕元には、若い頃から手放さずにきた一体のテディベアがあった。看護師である「私」は、その可愛らしい見た目に反して、どこか説明のつかない恐怖をそのぬいぐるみに感じている。
やがてトキエさんが息を引き取り、家族が遺品整理を始める中、嫁が突然そのテディベアを「優香」と呼び、連れて帰ると言い出す。息子夫婦の間で激しい言い争いが起こり、言葉の端々から、家族が抱えてきた“ある秘密”が浮かび上がっていく。
そして、テディベアに触れられた瞬間ーー病室の空気が一変し、「私」は忘れられない光景を目撃することになる。