あらすじ

『死神の存在を利用して、殺人を行おうとしている奴がいるかもしれない』  船橋修司は、そんな懸念を胸に「一つの村」の中での調査を開始することになる。  修司には、幼い頃からの一人の『親友』がいた。  名前は陸斗。陸斗は『死神』であり、常に『なんらかのルール』を設定することにより、次に死ぬべき人間は誰になるかとランダムに選ぶことを続けていた。  そんな陸斗が担当することになった過疎地域の村。そこで死神としての業務をつつがなく進めようとしたが、何者かが陸斗の存在に気づき、妨害工作を始めたことがわかる。  「この村の住人の命に対応して『十一本のロウソク』を用意したんだ。もしもこれに火が点けられない事態が起こったら、そこで住人の命も尽きたと判断する」  落語の『死神』の話になぞらえて、ロウソクを使って業務を遂行しようとした陸斗。しかし、彼がロウソクを用意した地下室に何者かが侵入し、『仕事』を阻害しようとしているという。  陸斗の頼みを受け、村に潜入して『妨害者』捜しを始める修司。  しかし、そんな彼の努力を嘲笑うように、村では次々と『惨劇』が起こることになっていく。  『密室状態となった地下室で、何者かが死神のロウソクを破壊した』    こうした事件を皮切りに、次々と何者かが『死神のルール』に干渉してくるようになる。  「ルールはルールだ。ロウソクが破壊されてしまった以上、僕は仕事をこなすしかない」  そう言って、村人に手をかける陸斗。その姿を見て修司は激しい葛藤を強いられることになる。  疑問が募る中で、陸斗は第二、第三の『死神のルール』を設置していく。無用な死が出るのを避けるため、必死に正体を隠しつつ『妨害者』捜しをする修司。  だが、そんな努力も空しく更なる犠牲者が出てくることに。  『死神のルールをいち早く読み取れば、死神を利用して人を殺すことが可能になる』  そんな現実を前に苦悩する修司。果たして、妨害者の正体は誰なのか? 一体いかなる理屈で、不可能状況でのルールへの干渉が行われたか。  真相を解明すべく、修司は村での調査を続けることになる。

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カクヨム2025/12/06
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