あらすじ
人は、どこまでやり直せるのだろうか。
家族に背を向けられ、仕事にも心を削られ、気づけば何も残っていなかった。
四十代の元警察官・高橋満雄が選んだのは、危険な臨床実験。
そして目覚めた朝、彼は「十二歳の少女」の身体になっていた。
戸惑いと恐怖の中、満雄――朱音は追われる身となり、
逃げ込んだ先は“児童相談所”。
そこで出会うのは、家に帰れない子どもたち、
大人の都合に傷ついた少年少女、
そしてボーイッシュな少女・美桜。
彼らの抱える問題は、事件として処理できる単純なものではない。
家庭、心、孤独、そして小さな暴力。
元警察官としての視点と、少女になってしまった弱さの両方を抱えて、
朱音は子どもたちの「今日」に寄り添っていく。
逃げ場のない夜。
胸の痛み。
美桜との微妙な距離。
そして、自分自身が壊れていくような感覚。
それでも――少女として生き直すことで、
満雄は「家族とは何か」「守るとは何か」を再び学んでいく。
これは、
少女になった元警察官が、相談所で事件を解きながら“心”を取り戻していく物語。
あなたの心にも、そっと触れる物語になりますように。