あらすじ
部屋の隅。ケージの中で、うちのハムスター・ぷくまるは今日も引きこもっていた。
エサは減っている。水も飲んでいる。回し車だけは夜中に爆音で回る。
つまり……問題は「昼間、一切出てこない」という一点である。
ある朝、エサ皿にヒマワリの種を入れようとした瞬間。
モコッ、と巣材が膨らみ、そこから白い手が伸びた。
「……やっと来たか。腹が減ったぞ、飼い主。」
出てきたのは、腰まであるふわふわ白髪、丸い耳、尻尾の生えた……
見た目12歳くらいの少年。
「お、お前……ぷくまる……なの?」
「そうだが?」
引きこもりの理由は、まさかの
「実は擬人化の準備期間だったから」
という誰も予想しない答え。
しかも彼、異様に態度がデカい。
そのくせビビり。
そして、ケージが恋しくなると勝手に戻って丸まる。
今日から、飼い主(あなた)と、擬人化したハムスターの奇妙でドタバタな同居生活が始まる。