あらすじ
何故魔王は勇者に負けてしまうのか。
その謎を解明すべく、《魔王》、《魔女》、《ドラゴン》、《鬼》、《狼》の《概念体》が会議を開く。ありとあらゆる世界で、人間から煮え湯を飲まされている種族たちだ。
生命の根源とも呼ばれる彼ら《概念体》は、《地球》という名の世界に多くの創作物が溢れていることを突き止める。その中には魔王が勇者に勝利する物語も多数存在することから、この謎を解き明かすためのヒントがあるのではないかと考えた。
そして彼らは《地球》で調査をするべく、自らの一部を切り離し人間へと転生させた。
時は流れ十五年後。舞台は現代日本。
十五歳になった《魔王》(瀬良真央)は高校生になる。日本各地で調査を行っている五人は中間報告会を開くため、同じ高校に入学する予定になっていた。
だが問題が起こる。《魔女》と《ドラゴン》とは再会できたものの、《鬼》は何故か上級生になっており、さらに《狼》は集合場所に姿を現さなかった。
仕方なく《狼》抜きで中間報告会を開こうとしたのだが、《魔王》は怒り心頭でそれどころではなかった。一年早く入学していた《鬼》が、桃田という風紀委員の女子生徒から執拗に目の敵にされていたのだ。
桃田をぎゃふんと言わせるため、一同はボランティアを始めることになる。
ボランティア中、一般人に魔力があることを《魔王》は知る。これには《魔王》も驚きを隠せなかった。事前情報では、人間を含め地球の生物は魔力を持たないと聞いていたからだ。
詳しい話を《魔女》から聞いている途中、女神が一同の前に姿を現す。女神は魔力が存在しない地球で《勇者》候補を見繕っており、異世界へと送り出す仕事をしていた。だが《魔王》たちが転生したことにより、地球は魔力で汚染されてしまった。怒り狂った女神は、腹いせに地球を滅ぼそうと企てる。
それを阻止するため、《魔王》は他の四人の同志たちと、さらには桃田とも力を合わせて女神討伐を決意するのだが――。
ハイテンション魔王が送る学園ギャグコメディ! &ちょっとばかりのシリアス!?
※この作品はカクヨムにも掲載されています。