あらすじ
妻は、干からびたミイラの手首を握りしめたまま死んでいた。
夫・沖陽一の周囲では、それを境に不可解な現象が立て続けに起こり始める。
同じ頃、借金まみれの男・黒瀬哲夫は「住んだら必ず死ぬ」と噂されるアパートに監禁され、逃げ場のない死の恐怖に追い詰められていく。
オカルト雑誌編集者・亀木は、二人の不可解な出来事に巻き込まれ、否応なく事件の核心へと踏み込むことになる。
ミイラを連れ歩く老人、ポーラーハットの男、呪物仲介人、闇金業者――怪しい人間が次々と現れ、事態は混迷を深めていく。
ヒダル神の伝承が残る山奥で、やがてひとつの真相が姿を現そうとしていた。