あらすじ

第1話 あらすじ|音住 - 君の音が消える前に 主人公の俺は、ごく普通の朝を迎える。 母に名前を呼ばれ、朝食をとり、学校へ向かう。 いつもと同じ日常——のはずだった。 だが、家を出た瞬間から、小さな“違和感”が積み重なり始める。 通学路はいつもと変わらないのに、どこか薄い膜に覆われているような空気。 学校に着いた俺は、昇降口の奥に、こちらを向かずに立つ俺と同じ制服・背丈の男子を見つける。 振り返らず、動かないその姿。 瞬きをした一瞬で、そいつは消えていた。 その後も、授業中の「ある音」が聞こえず、クラスメイトが騒いでいるのにその部分だけ欠けてしまうなど、異常は少しずつ俺の感覚を侵食していく。 そして放課後、父の遺品の中から見つけた**古い書記(ノート)**を、俺は読む。 そこには、父が中2の頃から“特定の音だけが聞こえなくなっていった記録”が残されていた。 後半は筆跡が乱れ、やがて「すべての音が途切れた」と書かれたまま終わっている。 読み終えた俺は、父の最期がただの事故ではなく、 音が消えていく病——“音住” だったかもしれないと気づく。 その夜、ベッドに座った俺は、ふと呟く。 「……あれ? 俺の声が」 声が、少し遅れて、遠くで鳴って消えた。 音住がそっと現れ、にぃっと微笑む。 日常はまだ崩れていない。 だが、俺の“音”が少しずつ欠け始めている——。

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小説を読もう2025/12/06
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