あらすじ
人生に疲れた社会人・剣持アキトは、現実から少し逃げるように電車へと乗り込んだ。
何駅目かで急に車体が大きく揺れ、気づけば終点のアナウンス。降り立った先は、見知らぬ大地──異世界“エタノシア”。
状況を飲み込む間もなく、兵士に襲われるアキト。
逃げ込んだ古代遺跡の奥、彼の背にあった棺がひとりでに開き、中から場違いなほど明るい少女が目を覚ます。
そして笑顔で一言。
「あ、お兄ちゃん」
混乱するアキトの手を取って走りながら、少女は無邪気に言う。
「戦えばいいじゃん。一緒にさ」
次の瞬間、少女の体が光に包まれ──
アキトの手には白銀に輝く一本の剣があった。
迫り来る兵士の“界編術”を切り裂きながら、アキトは気づく。
自分は戦えている。訓練したこともないのに、まるで本能のように。
倒した兵士から聞いたのは、このエタノシアでは“三大国戦争”が進行中だということ。
なし崩しに巻き込まれたアキトは、少女──いや、“少女の姿になれる剣”と共に戦乱の渦へ足を踏み入れていく。
「がんばろうね、お兄ちゃん!」
「俺、妹いねぇんだけど?!」
自信のない男(暫定兄)と、無邪気で最強な“妹剣”。
二人が織りなすドタバタ兄妹バトルファンタジー、ここに開幕!