あらすじ
異世界から転生して、最初に覚えたスキルは『肛門腺絞り』でした。
かつては聖獣庁の「巫女姫」として、神殿で祈りを捧げていたエルフのリリア。 しかし、気がつけば現代日本へ逆転移。 彼女が拾われた先は、鉄とアスファルトの街にある、借金まみれのボロ動物病院だった。
「おい、いつまで呆けてる。次の患者だ。尻が詰まってるから絞っとけ」 「……わたし、元・聖女なんだけど!?」
高貴なプライドをかなぐり捨て、今日もリリアは犬の肛門腺を絞り、嘔吐物を片付ける。 だが、彼女には一つだけ、現代の獣医学を凌駕するチート能力があった。 それは、**「動物の声がガチで聞こえる」**こと。
「数値に異常はない。帰していい」 そう診断するデータ至上主義の院長に対し、動物たちは全く別のことを叫んでいた。
『助けて! 飼い主が私を殺そうとしてるの!』 『あいつの彼氏、まじで浮気してる匂いするぞ』
カルテには決して書かれない「動物の本音」。 そして、良かれと思って暴走する「人間の勘違い」。
お高く止まっているけれど動物には激甘なエルフと、口の悪いリアリスト獣医が、 すれ違う人間と動物の間に入り、トラブルをバッサバサと解決していく! 笑って泣ける、動物病院コメディ。