あらすじ

紅(コウ)は『鬼子』だ。片眼は実の母に潰され、そうなった。  間抜けで醜怪で、家に厄を与える悪い子――それが『鬼子』  一方、紅の従姉妹である沙矢華は異能を持ち、見目よく、家に財を与える子――『宝子』  人として扱われない紅は、己の異能を隠し愚鈍に生きる。  それは、幼い頃に会った少年が与えてくれた仄かな希望があったから。  そして十七の歳に国からの命令で、東宮の花嫁候補として沙矢華と帝都へ向かう。 ――けれど、何かおかしい。  宮城(みやしろ)に着いた紅と沙矢華は『鬼帝』の『産花嫁』として『裏宮城』に入ったのだと知る。  国の裏の顔。  裏の帝。  そして忌み嫌われる鬼がなぜ、国の中枢で帝と対象に生きているのか。  紅は幼い頃にあった少年と再会できるのか――  恋を実らせることができるのか――  鬼帝は言う。 「鬼は恋などしないのだ。紅、お前もだ」

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エブリスタ2025/12/05
  • 現在の作品鬼は恋などしない