あらすじ
帝国貴族アーベル伯爵家の子息であるノルマン――彼は人々から忌み嫌われる死霊術に魅せられた異端の魔術師だった。
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もちろん恥ずべき外道の魔術とされる死霊術など認められる訳もなく、栄えある帝国貴族の一員でありながら、他者の目を憚る細々とした研究の日々を過ごしていた。
そんな折、帝国を揺るがす大きな戦争が起きる。
伯爵家の穀潰しとして、せめてお家の役に立てと信じて送り出されたノルマンは、その戦争で見事お役目を果たした。
彼は確かに死霊術の才能があり、戦場を死者の溢れる地獄と化して、帝国に勝利をもたらしたのだった。
そして当然の如く、危険な死霊術師の処罰が求められる。
しかし政治的思惑が絡み合う中で、ノルマンには意外な裁定が下される——助命、そして“英雄”としての栄誉。
それだけでなく、戦争の英雄として帝国最果ての離島エルドリアの総督職まで与えられた。
人が寄りつかぬ怪異の島、危険ゆえに放置された未開の地。
ここで希代の死霊術師による辺境開拓が始まるのだった。