あらすじ
──私は、いったい何のために生きているのだろう。
毎日仕事とアパートを往復するだけの平凡な生活。
そんな虚無を抱えていた主人公は、ある夜、道端で古い木箱を拾う。
箱を開けた瞬間、眩い光に包まれ——
次に目を開けた時、そこは荒れ果てた小さな“箱庭の世界”だった。
彼女を迎えたのは、掌サイズの妖精たち。
震えながら彼らは告げる。
「お願いです。この土地を守るために、あなた様を呼びました」
この箱庭では、年に一度のお祭りを開けなければならないらしい。
しかし土地は荒れ果て、住民もいない。
妖精たちは力を失い、どうにもできない。
「……私で役に立つなら、やってみるよ」
そう答えた瞬間から、主人公の二重生活が始まった。
昼は現実世界の退屈な日常。
夜は箱庭で畑を耕し、妖精と共に小さな店を作り、人を呼び込む。
荒地に灯りがともり始めたその時——
箱庭の繁栄を妬む領主が、彼女たちの前に立ちはだかる。
小さな箱庭を守るため、主人公は今日も夜を迎える。