あらすじ
少年は、帝国の最上級貴族にだけ行われる魔法スキルの授与式の直前に目を覚ます。
豪華な会場で式は進み、リリアとしての名前も立場もそこで正式に公表される。
式のあと、そのまま**祝賀の大宴会(ほぼ王族レベルの規模)**が始まる。
リリアは慣れないドレスと作法に混乱しながらも、目立ちすぎないよう座ってやり過ごそうとする。
しかし宴の真ん中で事件が起きる。
大広間の扉が勢いよく開き、そこに立っていたのは二人の女性だった。
一人は、かつて前世でレディース総長として惚れていた女。
性転換ではなく彼女もまた、この世界で転生していたのだ。記憶は完全そのまま、性格も昔のまま、リリアだけをまっすぐに見る“一途キャラ”。
もう一人は――ヤンキー時代からの戦友で、暴走族では暴力だけでのし上がった幹部。
頭を使うことを放棄し「力=すべて」と本気で信じていたタイプの馬鹿キャラ。こいつもこの世界で女として転生し、もちろん記憶も性格もそのまま。
二人は宴会場の中心でこう叫ぶ。
「リリア(=リリアに転生した主人公)を決闘祭の代表にする!」
周囲は大パニック。貴族たちはざわめき、皇后も思わず席から立つ。
まだ魔法すら使いこなせないリリアが、帝国最大の戦闘イベント**《決闘祭》の代表候補に押し上げられる**ところから物語が動き始める。
リリアの心の声はこうだ。
(……やべえ。こいつらも来てる。逃げてる場合じゃねぇ。本番だこれ)
転生先は細い貴族の令嬢。
でも動き出した運命は、ヤンキー時代よりもスケールがデカくて逃げ道ゼロ。
「だったら魔法も喧嘩も全部使って、今度こそ誰より強くなるしかねぇ」
立場は令嬢、目的は最強。
混乱からスタートしても、進む道は“てっぺん”だけ。
こうして――元ヤン×スキル魔法×一軍貴族の宴会クラッシュな物語が始まる!