あらすじ
近未来、かつては日本海と呼ばれた中央海に巨大な人工島が建造される。
海底資源を採掘しつつ、大陸で抱えきれなくなった人間を移住させるために作ったコロニー、名を海龍島。
島は無事に完成し、運用試験も成功。このまま島民の移住が開始されるはずだったのだが……。
突如として島を襲った未曽有の災害。
後に異層と呼ばれる『空間をぐちゃぐちゃに入れ替える』という現象に見舞われ、島の内部は奇妙に入り組み、迷宮化してしまう。
その上、地球上では未発見であった『緑氷玉』と呼ばれる鉱石と、そこから発生する危険な害獣『緑氷獣』まで現れるようになり、海龍島は安易に人類が踏み入れられる場所ではなくなってしまった。
しかし、強かな人間はそれすらもチャンスと捉え、ピンチの中に利を見出す。
大陸でも有数の企業である白九龍社は私設兵団の黒天翼を使って島を調査し、緑氷玉が新たなエネルギー源になる事を公表。世界中で高値が付き、一躍高級商材となる。
それを知った人々はゴールドラッシュさながら、海龍島へと足を踏み入れ、緑氷玉を求めてダンジョン化した島の地下部へと挑むのであった。
だが、当然地下部では危険が多くある。
建物の倒壊事故や緑氷獣、また良からぬ事を企む犯罪者……。それらに襲われれば命も軽く吹き飛んでしまう。
それでも大きな見返りを求め、危険な地下部へと挑む儚い命……彼らは蛍人と呼ばれた。
これは蛍人となった青年、チバと彼の数奇な運命の物語である。