あらすじ
ここは、市民の絶大な信頼を得ている高校生だけの自警団「RIRUERU(リルエル)」によって平和が保たれている特別な街、成城街(セイショウ街)。
RIRUERUは、県には非公認ながら、困っている人を助けるためだけに存在する、市の誇りである。
高校二年生の尼宮 嵐(あまみや あらし)は、RIRUERUの二年リーダーであるはずだった。
しかし、嵐はとある激闘の後、病院のベッドで目を覚ます。
彼は、RIRUERUの制服も、幼馴染でRIRUERUの漆天麟の志希 律(しき りつ)のことも、親友で二年副リーダーの栗野 慶(くりの けい)のことも、すべて忘れていた。
もちろん、彼が抱えていた、「不正義を見ると暴発する制御不能な衝動」の記憶もない。
記憶を失い、ぶっきらぼうだが普通の高校生になってしまった嵐は、律に連れられて、RIRUERUの支部であるカフェ「ERIRUA(エリルア)」で、彼の「日常」を再スタートさせることになる。
完璧な規律と冷静沈着さを持つ律は、周囲には「嵐は軽い怪我で休養している」と説明し、公には対立していたはずの嵐と同居しながら、必死に彼を支えようとする。
一方、優しく繊細な慶は、記憶を失いながらも時折見せる嵐の「衝動の片鱗」に怯え、そして心を痛める。
なぜ嵐は記憶を失ったのか?彼の衝動の正体は何だったのか?
RIRUERUの「公の正義」と、「私的な愛情」の狭間で、律と慶は、記憶を失ったエースの「爆弾」を抱え、再び動き始めた成城街の闇に立ち向かう―――。