あらすじ

​「ねえ、私のこと、見えてる?」 ​高校二年生の春樹(はるき)には、秘密の趣味がある。それは、古いフィルムカメラで「日常」を切り取ること。 ある日の放課後、彼はファインダー越しに信じられないものを見てしまう。 窓際で本を読むクラスメイト、冬花(とうか)の指先が、夕日に溶けるように「透けて」いたのだ。 ​「存在希薄症」。 それは、身体が物理的に透明になり、やがて人々の記憶からも消滅してしまう奇病。 進行を止める術はない。世界が彼女を忘れ去ろうとする中で、春樹だけは彼女を観測し続けることができた。 ​「私を撮って。私がここにいたこと、春樹くんが覚えていて」 ​シャッターを切るたびに、君への想いが現像されていく。 これは、透き通るほどに儚い君と、記憶という名の永遠を刻んだ僕の、切なくも温かい純愛の記録。

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カクヨム
カクヨム2025/12/05
  • 現在の作品『君が世界から透き通るその前に、僕だけは君を愛した。』