あらすじ
貧乏男爵家の娘、リリィベル。
参加した皇帝主催の夜会で、彼女の運命は一変する。
豪華な料理に夢中になっていたリリィベルの前に、突如として北の魔王――エンディミオン大公が現れる。
その冷徹な殺気に会場中の貴族が凍りつく中、リリィベルはなぜか怯えず、「お顔色が悪いのは貧血ですか?」と大公の体調を純粋に心配してしまう。
その夜、フェイン家に届いたのは、丁寧ながらも威圧的な求婚状。
リリィベルの血は、長きに渡る渇きに苦しむ大公にとって、唯一その飢えを癒やす蜜(ネクタル)だったのだ。
借金肩代わりという非情な契約により、リリィベルは家族を守るため、北の孤城へ嫁ぐことを決意する。
魔王の嫁として氷の城に囚われたリリィベルを待つのは、血を求める冷酷な夫と、彼女を妻ではなく餌と見なす従者たち。
これは、命がけの勘違いから始まる、絶対君主と琥珀の蜜を持つ少女の、運命的なファンタジーラブロマンス。