あらすじ
──気がつくと、俺は青かった。
正確に言えば、俺の身体が青く、丸っこく、耳も尻尾もついていた。
いわゆる「着ぐるみ」みたいな軽さはなく、毛並みはしっとりしていて温かい。
頬を触るともちもちしていて、爪は引っ込んだり出たりする。
「……本物のオジエモンじゃないか、これ」
自分の声は少し高く、可愛い。
けれど中身は四十路手前の元サラリーマン。
過労死寸前で倒れたはずなのに、なぜ異世界で青いマスコットに転生だ。
混乱しながらも状況を呑み込もうとすると、
視界の端に小さな影が震えていた。
涙目の少年、放っておくなんてできない。
だって、わたしはオジエモンだから!