あらすじ
二十二歳で未亡人となった清香は、結婚を“上流へ上がる手段”として渡り歩いてきた悪女だった。
しかしある日、十五年前に死んだはずの元夫・明宏がキッチンに立っている。
彼は青白い顔で言う――「お前、わたしを殺しただろう?」
続いて二番目、三番目……清香の前に歴代の“主人”たちの幽霊が現れ、みな口をそろえて「お前に殺された」と訴える。清香は巧みに言い逃れ、疑いをかわしていくが、やがて読者には、彼らの言葉が真実であることが明らかになっていく。
清香は保険金目当てに、四番目、五番目まで毒殺していた。
しかし、彼女のミスで、彼女は八番目の夫に毒を盛られて殺害されてしまう。
幽霊となった清香の前には、すでに殺してきた夫たちがずらりと並んでいた。
生前の恨みをこめて彼らは告げる。
「君は死んでからが本番だ。これから何度でも、呪い殺される運命だよ」
保険金のために夫を狩り続けた女が、
今度は自ら“復讐される側”に回る――
ブラックユーモアと恐怖が交錯する因果応報ホラー。