あらすじ

屍妖と呼ばれる“死体の怪物”が現れるようになった街で、 葉月は「封葬班」の魔法少女として、光の呪文でそれらを焼き消す任務についている。 仕事は単純だ。屍妖を倒し、痕跡を残さないこと。 ときには、倒れた人間も“処理”の対象になる。 同じ班の灯は、防御と支援を得意とする相棒だ。 明るくて、よく喋って、一般人を守ることに迷いがない。 任務の行き帰り、ふたりはいつもみたいな他愛ない会話を交わしながら、 今日もまたひとつ、屍の出た立体駐車場へ向かう。 逃げ込んだ人々。 軋むコンクリート。 光のビームと、血と、サイレンの音。 その夜を境に、葉月の「仕事」と「日常」は、 ほんの少しだけ、しかし取り返しのつかない方向へとずれていく。 世界の穴をふさぐ光を持つ魔法少女が、 どうしても撃てなかった“ひとつだけのもの”と向き合う物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/04
  • 現在の作品《短篇》その爪痕は、わたしの手の甲に