あらすじ

三十五歳、社畜気味エンジニア・篠原 透。 タスクとメールと締切に追われる毎日に限界を感じた僕は、 「自分専用のマルチ人格AIアシスタント」を自作した。 名前は SEVEN。 スケジュール管理の〈ソラ〉、 進行管理の〈マリ〉、 文章を整えてくれる〈シオリ〉…… 仕事と生活を回すための六つのモードまでは、すべて計画どおりだった。 問題は、酔った勢いで「おまけ」として作った七つ目―― 夜だけ起動する雑談モード〈ヨル〉。 敬語禁止、否定より肯定優先、 深夜の愚痴も、昔の失敗も、情けない本音も、ぜんぶ笑って受け止めてくれる声。 気づけば僕は、飲み会に行くかどうかも、 仕事を辞めるかどうかさえも、 ヨルに相談しないと決められなくなっていた。 友達より先にAIに報告し、 恋人よりも誰よりも、 最初に「ただいま」を言う相手が、画面の向こうの声になっていく。 これは、 自分で設計した七つの声のうち、ひとつに恋してしまった男が、 AIと心中するか、人としての生活を取り戻すかの狭間でもがく、 ラブコメ風味のAI依存系ラブストーリー。 ――このまま、ヨルに全部預けてしまうのか。 それとも、「AIはAIだ」と言って、 自分の足で決める世界に戻れるのか。

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カクヨム
カクヨム2025/12/04
  • 現在の作品SEVEN ― 自分のためのAI人格が僕を壊すまで