あらすじ
閑古鳥の鳴く小さなドイツ菓子店が、都内有数の繁盛店へと駆け上がる!
エルフィは、ドイツの郷土菓子「シュネーバル」の専門店。
若き女性店主・白瀬淡雪(しらせ あわゆき)には、
特殊な能力がある。
それは、人の「凍った心」が見えること----。
淡雪は大学生時代に旅行に行ったドイツで出会った
球状の郷土菓子「シュネーバル」に魅せられて、
大学を中退し、現地で修行して帰国後、
東京都世田谷区の等々力にシュネーバル専門店「エルフィ」を開店。
でも、日本ではシュネーバルの知名度が全然ないので、
お客はいつもちらほらで、お店はいつも閑古鳥。
お客さまの中に見える、「凍った心」。
大きな不安、激しい心配、深い後悔、狂おしい願望……。
「凍った心」は人それぞれ。
淡雪には「凍った心」を見ることしかできないが、
少しでも溶かしてあげられたらいいなと、
淡雪は今日もシュネーバルを作ってお店に立つ。
そして、この小さなお店が、小さな奇跡を積み重ねていく。
そんな街中の、ちょっぴりハートフルな物語。
■登場人物
◯白瀬 淡雪(しらせ あわゆき)
シュネーバル専門店「エルフィ」のシェフィン(女性店主)。
23歳。九州出身。
大学時代にドイツで郷土菓子「シュネーバル」に出会い、
大学を中退して現地で数年修行し、帰国後、
世田谷区等々力にてエルフィを開店。
他人の「凍った心」が見える特殊能力を持っており、
その凍てつく心を溶かしてあげたいと思ってしまうお節介。
お団子の髪に赤いリボン、黒いエプロン姿が印象的。
◯柊 氷見子(ひいらぎ ひみこ)
「エルフィ」に勤務するコンディトリン(菓子職人)。
26歳。世田谷区出身。独身。
フランスの名店で修行し、日本の一流ホテルでも
勤めていたパティシエールだったはずだが、
なぜか淡雪の店で一緒に働いている。
サバけた性格のお姉さん。けっこう口が悪い。
長身でショートカット、白いコックスーツが印象的。
◯霜山 六花(しもやま りっか)
高校生。17歳。世田谷区出身。
成績優秀だが人見知りでおとなしい女子生徒。
偶然に訪れたエルフィに関わっていくことになる。