あらすじ
1999年。帰国子女として日本の高校に入学した“俺”は、ある日校名を聞いて思い出す——ここは、パラメータ育成型の恋愛シミュレーションゲーム『放課後エターナル』の世界。しかも俺の役は、原作主人公の恋を燃やすために用意された「性格最悪の当て馬」だった。
当て馬なんて御免だ。金も時間もある。今度こそ青春を謳歌して、原作主人公とは距離を置く。……そう決めたのに。
この世界には、肝心の“プレイヤー”がいない。
そのせいで原作主人公は初期パラメータのまま放置され、ヒロインたちの好感度も上がらないまま——なのに独占欲だけは高い。
一方の俺は、ただ普通に学校行事に参加して、部活を手伝って、困っている相手に手を貸しているだけで、いつの間にかメインヒロイン・春日結衣をはじめとするヒロインたちの“好感度イベント”を先に踏み抜いてしまう。
恋が育たないはずの世界で、恋が育ってしまった。
焦る原作主人公の妨害。揺れる幼馴染。崩れていくハーレム。
これは「奪う」と決めた男の話ではない。関わらないつもりだった当て馬が、全部持っていってしまう日常ラブコメである。