あらすじ

49歳の生田芳雄は、喫茶店で“高校時代の元恋人・佐江の娘”だという柚葉と会う約束をしていた。佐江とは30年前に別れ、その後連絡も途絶えていたが、突然「母のことを知ってほしい」という電話がかかってきたのだ。 喫茶店で会った柚葉は、佐江はすでに亡くなり、最期まで芳雄を想っていたと涙ながらに語る。佐江との日々を思い出し、後悔とほのかな愛情が胸に溢れる芳雄。涙まで浮かべ、彼は「仏前に線香をあげたい」と告げる。 しかしその瞬間、柚葉は時計を確認し、冷たく言う。 ――「はい、タイムリミットです」 芳雄が封筒を渡すと、柚葉は笑顔に戻る。 実はこれは「昔の恋人の娘に再会する」という有料・ロールプレイサービスであり、芳雄は役に入りきって感情移入していただけだった。 店を出た芳雄は、家に帰ると母親から「金を盗んだだろう」と罵倒され、逃げるように階段を上がる。彼の正体は、働きもせず親の金を使い込みながら現実逃避する世間で言うところの子供部屋おじさんだった。 続いて、柚葉編、環編をお楽しみ下さい。

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カクヨム
カクヨム2025/12/03
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