あらすじ
令和の日本。
世界各地に現れた「ゲート」からは、魔物や妖があふれ出し、人類はついに“職業(ジョブ)”と異能を公に扱う時代へ。
政府直属の勇者庁に所属する【勇者】こそが最強の職業とされ、剣豪、大賢者、聖騎士……華やかなジョブ持ちたちが、配信やスポンサーを背にヒーローとして脚光を浴びていた。
そんな中、どこにでもいる高校二年生・炊川コウが15歳の職業鑑定で告げられたジョブは――
職業:おにぎり侍(Fランク)
戦闘適性ほぼゼロ、飲食ネタ枠
勇者? 剣豪? なにそれおいしいの? な“ネタ職”を引いてしまったコウは、普通の高校に通いながら、放課後はギルドでFランクダンジョンに潜ることを決意する。
「どうせ底辺ジョブだし、いっそネタとして配信するか」
修学旅行で買った木刀を“侍っぽいから”と装備し、
お昼に食べたコンビニの鮭おにぎりを胃に入れたまま、
コウは【ネタ職おにぎり侍のゆるゆるダンジョン配信】を開始する――。
ダンジョン内でしか発動しない“ジョブの真の効果”。
おにぎりの具によって変化する、謎の属性攻撃。
そして、何気なく始めた配信の切り抜きが、匿名掲示板でひっそりと話題になり始めて……?
勇者が最強と信じられている世界で、
Fランクネタ職・おにぎり侍の高校生が、
今日も木刀とおにぎり片手にダンジョンへ潜る。
――「勇者? いいえ、世界で一番強いのはおにぎり侍……かもしれない。」