あらすじ
郊外の小さな集落・里竹町に伝わる奇妙な言い伝え——。
町内の子ども会会長から地元の史跡を学ぶ行事の最中、小学五年生の秀子と三平は「三つ辻地蔵」の祠にまつわる禁忌を聞かされる。
「お地蔵さんにお参りしたあと、右か左に四歩進んで振り返ってはいけない。振り向いた者は、鬼に賽の河原へ連れていかれる——」
その不気味な忠告を半信半疑で聞いていた秀子と三平は、翌日、好奇心から実際に試してみる。
祠の前でお参りを済ませ、それぞれ別方向に四歩進み振り返ると、三平の姿が忽然と消えた。
取り残された秀子は、三平を追って同じ行動を取り、気づくとそこは異様な世界——地蔵の祠の裏手にある“ため池”の底に似た、異界だった。