あらすじ
私は小さい頃から不思議な生き物たちが見えていた。
風船のようにまん丸と膨らんだ狸に、二本の尻尾がススキになっている狐。浮遊する綿毛に空中を泳ぐ魚たち。みんなに見えていない存在が見える私は世間からしたら受け入れがたい存在だ。
普通の人になりたい――
自分はなんで人と違うのか。幼い少女が抱える悩みは漠然とした不安と孤独だった。
「嫌なことがあったり、悲しいことがあったらこの道に来なさい」
とある一件から、不思議な生き物に対する考えを改めた愛衣―めい―だったが、思春期になり新たな壁が彼女に立ちはだかる。
そんな時、彼女は言ってはいけない言葉を彼らにぶつけてしまい、避けられてしまう。
愛衣は果たして、壁を乗り越えていけるのか。
不思議な生き物たちとまた暮らしていけるのか。
不思議な生き物たちと、学生ならではの壁に葛藤する少女の生活を垣間見る物語。
妄想コンテスト『道』参加作品です。