あらすじ

「あっれ〜、インターネットが全然つながらないや!」
画面には"error 505"と、表示されたままだった。あわてて仕事先に電話。電話はどうやらまだいきてるらしかった。「そっか、いやこっちも全然つながらないんだよ」
テレビは、インターネットがつながらなくなったニュースでもちきりだった。どうやら、これは世界的な動きらしかった。社会ではあちこちで混乱をきたしていた。電子決済もだめ。現金払いが復活した。
でも何故か、みんなどこか楽しげでもあった。それは生活が、手の届く範囲に戻ってきたという、そんな高揚感のようなものだったのかもしれない…
アメリカでは、全土に非常事態宣言が出された。国中の技術者が集められ、対策を練り始めていた。
翌日の新聞は、1面この話題でうまっていた。「インターネット世界同時停止!」(アサヒ)、「ネット終了!」(ヨミウリ)、「栃木県山中で宇宙人発見!」(トウスポ)
町中では様々な噂が飛び交っていた。どうやらこれは、某国のしわざでは、とか。確かに、ないことはないな、と思った。今やインターネットを制する者が世界を制する時代だから。
アメリカでは、電話線を使ってインターネットを復活する試みが始められていた。ダイヤルアップなんて何年ぶりなんだろう…
日本政府は、ジャパンネットというのを始めた。ただしこれは有線で、初めは科学大、慶応大(後に東大が参加)、のみでの稼働となった。
…
パンッ!突然、世界中のインターネットが復活した。パソコンやスマホは世界中と繋がった。翌日の新聞は、1面この話題でうまっていた。「インターネット世界同時復活!」(アサヒ)「ネット復活!」(ヨミウリ)「ビルゲイツは埼玉県民だった!」(トウスポ)
…何か、ワクワクするのと同時に一瞬疲れがおそってくる気がした。手元のスマホからは、世界の深淵がのぞきこんでいるような気がした。

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アルファポリス
アルファポリス2025/12/03
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