あらすじ
魔導師が幅を利かせる大陸、エンゼイア。魔導学園が鎬を削るこの世界において、最悪の評判を受けて「底辺の中の底辺」「国の汚点」とまで言われた通称赤色の学園、アトラスゲイル。
ダメ貴族が幅を利かせ、不良学生が暴れまわる。そんな学園に赴任して数年の若手教師、シャルル・トゥールバスターは赴任当時の心はどこへやら、学内の問題や毎日の作業などに忙殺され、すっかり疲れ果てた人間となっていた。
狭い部屋の中、たった一人。さっさと教師を辞めて家へと帰って来いという両親の手紙をもらい、毎日毎日を空虚に過ごす日々。そんなシャルルの脳の片隅には、どうしても教師という道をあきらめきれないかつての記憶があった。かつて家が私塾を開いていたころ。触れ合った少女たちとの記憶。自分を先生や師匠と慕ってくれ、一緒に成長できた。そんな記憶。教師を志した理由ともなったかつての情熱を、忘れられないでいたのであった。
そんなシャルルの日々や日常は、ある日急に、大きく回りだすことなる……!
「アトラスゲイルに入学することにした。せんせいと一緒に……学校に通うために」
「そんなわけだからこれからもずっと頼むぞ、師匠」
「にゃあ。こんどこそ……絶対に先生のことは離さない」
シャルルを驚かせた、かつての女の子たちとの再会。長き時を経て成長した彼女たちと進む、そんな道。
かつての勇気の殿堂、底辺中の底辺と呼ばれた魔導学園は、若手教師と少女たちの手で。新しい風が吹き荒れることになる。