あらすじ

花街・紅灯《こうとう》の川にかかる小さな橋。 そこには毎晩、0時前になると“名乗らない青年”が立つ。 茶屋で働く灯里《あかり》は、仕事帰りにふと彼と話すようになり、 夜ごと少しずつ心を寄せていく。 けれど、彼にはひとつだけ決して越えない線があった。 ――「名前は言わないでおきます」 という謎めいた微笑み。 影の薄さ。 同じ位置、同じ時間に現れる不自然さ。 そして花街に残る、若い客が“名前を告げないまま亡くなった”という噂。 0時を告げる太鼓が鳴る瞬間、灯里はようやく気づく。 名を呼べば、彼の夜は終わってしまうのだと。 花街の灯がそっと揺れる、 やさしい怪異と切ない恋の情緒ミステリ。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/12/02
  • 現在の作品花街シンデレラ 紅灯の十夜