あらすじ

目を覚ましたとき、“わたし”は自分が誰なのか分からなかった。 ここがどこで、どうしてこんな奇妙な身体になっているのかも思い出せない。 ただ―― 「お姉ちゃんに、なにかしてあげたかった」 その気持ちだけが、やわらかな残響のように胸に残っていた。 けれど、何をしてあげたかったのかは思い出せない。 お腹だけが、きゅうっとすいていく。 「……まずは、ごはん……探さなきゃ……」 むにゅむにゅと海を進むたび、水面には光の帯がのびていく。 その光が、地上の人々に“謎の大規模発光現象”として観測され、 世界のメディアは次々と報じはじめる。 やがて各国が警戒態勢をとり、SNSは大荒れ。 地球は、幼い妹の“ささやかな空腹と迷子の行動”だけで混乱していく――。 本作は、 少女の視点パートと、同時進行で公開されるニュース記事・速報・専門家コメント といった“報道形式”によって物語が進行する、新感覚の地球外生命×迷子ドラマ。 忘れてしまった“お姉ちゃんのためにしたかったこと”は何なのか。 そして、人類に恐れられながら彷徨う少女は、どんな真実へたどり着くのか。 ”わたし”は今日もどこかで食べものを探す、小さな“なにか”のために。

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小説を読もう2025/12/02
  • 現在の作品国際ニュースで追われる私ですが、記憶喪失の妹です。ごはん探してるだけです