あらすじ
主人公・山崎永和(とわ)は、フリマアプリで「奇妙な母子手帳」を手に入れる。そこには姪の名前が記されているが、保護者欄は空白であり、姉は別に自分の母子手帳を所持していた。
やがて永和は姪を散歩に連れて行く際、怪しい老婆に付きまとわれるようになる。老婆は人形を手にし、「川に流しに来た」と語る。
母子手帳を確認すると、「妊婦」の記録は途中から消え、「胎児」の成長記録だけが更新され続けていた。出産の記録がないにもかかわらず、子は母子手帳の中で成長を続けている。
さらにホームビデオに映る謎の幼児が、その母子手帳の幼児と一致すると考えた綾川要(永和の彼氏)は、「人形を川に流す老婆」が事件に関わっている可能性を歴史民俗学の辻田准教授に相談する。辻田はカルト教団による「死者蘇生」の儀式について語る。母子手帳の幼児は令和7年11月には3歳児まで成長していた。