あらすじ
勇者パーティ《黎明の剣》から追放された元・契約管理官レオンのスキルは、《仕様の穴読み(スペック・リーディング)》。
契約書、スキル説明、天界のルール──あらゆる「決まりごと」に潜むバグや抜け穴が、赤線つきで見えてしまう地味スキルだ。
「お前の“危ない危ない”で、勇者の物語が鈍るんだよ」
そう言われて雪のように切り捨てられたレオンは、王都ルーメンの下町・灯街のはずれで、ひっそりと一軒の店を開く。
その名も、クソスキル活用相談所《つぎはぎ亭》。
◆本のバッドエンドだけを書き換えられる剣士見習い
◆“勧善懲悪”すぎて、味方にも炎を向けかねない真面目魔法使い
◆回復するたびに天界から請求書が飛んでくる請求書神官
◆開けた宝箱を全部ミミックにしてしまう盗賊少女
◆1ダメージでも受けたら自動で全回復してポーションが消失する“命のサブスク”薬師
◆配信コメントが物理で飛んでくる配信者……。
スキル鑑定所でF〜D評価を叩きつけられた“外れスキル”の少女たちが、今日もレオンの小さな相談所へやって来る。
「クソスキル? いいね、それ。仕様を読み直せば、“世界が想定してなかった使い道”がきっとある」
一方その頃、勇者パーティは相変わらず力技で世界を壊しながら進軍中。
さらに実は魔王は最悪のクソスキルを背負ったまま、一歩も動けなくなっていて──?
女神、天界、魔王軍、勇者パーティ。
世界のルールそのものがバグだらけなら、直せるのは「仕様の穴」が見える俺たちだけだ。
これは、クソスキルFラン娘たちと仕様がみえる元勇者パーティメンバーが、世界のバグを修正しながら、ついでに勇者様を雑用係にまで落としていく、お仕事系・クソスキル活用コメディである。