あらすじ

水の半球に覆われた藝術の世界、ヒストリカ。ヤドリギの実は白々と、ハシバミの葉は青々と照る。ラベンダーとペチュニアの咲き乱れる草原を越えた先には、知識を讃える学び舎が聳え立つ。  若く精彩なる少女ククリは問う。楽園の繁栄が無間な無限であるという考えは夢幻に過ぎないのか、と。白髪の母は栞を挟み、本を小机に避けて娘を見た。世を巡る天衣無縫な旧友を脳裏に浮かべ、柔和な相好で一つの魔法を見せる。  曰く、「寧ろ、夢幻こそが無限と無間を編むのよ」と。黄金のペトリコールを予感していた。

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カクヨム
カクヨム2025/12/02
  • 現在の作品常若は呪いか祝福か。