あらすじ
不思議な本が起こすささやかな奇跡と、
その本を中心に交錯する想い。
自分の感情をうまく表に出せない不器用な主人公と
悲しみの中でもがく少年。
そして、ただただ好きな人を想う幽霊が互いに影響を与え、
成長してく姿をさわやかに描く青春ファンタジー。
神奈川県湘南にある浜ヶ崎高等学校。
17歳の誕生日を迎えた酒井里早は、生まれこの町に戻ってきた。
父、酒井千早(39)との6年ぶりの再会が憂鬱で、新生活は不安でいっぱい。
思いを馳せる余裕などなかった。
転入先の図書室には、「天使の落し物」と
呼ばれている古い本がある。
その本は、恋する者の願いを叶える不思議な力を持っていた。
真に願う者の前にしか現れない
その不思議な本の姿を見たものはなく、
もはや学校の七不思議といったことろだ。
転入早々、図書室を訪れた里早の前に「天使の落し物」 が現れた。
「噂はほんとうだったんだ……」
ある日、とんでもない出来事が起きた。
死んだ女子生徒の幽霊が里早の前に現れのだ。
その幽霊は、桜井知華という里早と同じ年の生徒で、
里早が転入して来る前に病気で亡くなっていた。
知華の幽霊のは、里早にラブレターを代筆して欲しいと願う。