あらすじ

フリーライターの私が、ある古道具屋の閉店セールで手に入れた七冊の大学ノート。 表紙にはマジックで『緑ヶ丘団地・夜間見守り隊 日誌』と記されていた。 昭和後期から平成初期にかけて書かれたと思われるその日誌は、一見すると、どこにでもある平凡な団地の防犯パトロールの記録だ。 「ゴミ出しのマナー注意」「駐輪場の自転車整理」「子供たちの騒音への苦情」。 だが、ページを捲るにつれ、奇妙な記述が混ざり始める。 『404号室の前を通る際は、息を止めること』 『公園の砂場に埋まっているモノを掘り返さないよう監視すること』 『赤い服の女性を見かけても、絶対に声をかけないこと』 そして、日誌の筆跡は次第に乱れ、最後の一冊は解読不能な文字の羅列で終わっていた。 私は興味本位で、かつて存在したこの団地の元住民や関係者への取材を開始した。 これは、平穏な日常の裏側に潜んでいた、ある「ルール」についての調査記録である。

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カクヨム
カクヨム2025/12/02
  • 現在の作品【実録】S県K市・緑ヶ丘団地における「見守り活動」の記録と考察