あらすじ

大学に入れば、もっと自由で、もっとキラキラした生活が待っている—— そんな淡い期待を胸に、航平は東京の駅に降り立った。 しかし、その希望は寮へ向かう途中、あっけなく裏切られることになる。 東伏見寮。 そこは、大学が用意した“学生寮”という建前とはかけ離れた、 ある種の 自治国家 のような場所だった。 寮生たちの生活の中心は、談話室。 そこでは、昼夜を問わず麻雀牌が打ち鳴らされ、 焼酎の匂いとスナック菓子の粉が空気に混ざっている。 そして、いつどこで誰が言い出したのか定かではない「伝統」が受け継がれ、 現代では絶滅危惧種となった 昭和のノリ が息づいていた。 ——どうやら、この寮は普通じゃない。 昭和の香りが色濃く残る平成初期の大学生の どこか滑稽で、しかし妙に人間臭いこの寮で、 繰り広げられるコアな大学”寮”生活。 航平はまだ知らなかった。 これから始まる日々が、 大学生活のすべてを、そして自身の人生を決定づけるほど 濃密だということを。 ここから、航平の“東伏見寮物語”が始まる。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/12/02
  • 現在の作品W大学東伏見寮