あらすじ
神様からの嫌がらせとしか思えない贈り物は、これから始まる青春濃度の薄い生活を予感させた。
「わたしを守って。言葉通りの意味よ」と、彼女は言った。
その瞬間から、僕は全ての時間を彼女の為に使い始める。
――というのは嘘で、彼女の申し出を断り、日常が正常へと自然に修正されるのを待った。
だって、僕は人殺しの息子で君はかぐや姫。
身分の違い過ぎる者同士は決して近付くことなく、だけど彼女曰くどこか似ているらしい僕達は離れ過ぎることもなく、四畳半の中で無駄に時間を浪費する。
そうして浪費していく時間の中で知った真実を基に、僕は欠けていたモノを手に入れる。
欠けていたモノを手に入れることで、僕の人生が良悪どちらに転がるか。それは実際に手に入れてからのお楽しみということで。
2011年11月 完結